特約活用法|自動車保険(任意保険)を特約で自分流に仕上げる全ノウハウ

 

考えてる人

 

自動車の任意保険は「7つの保険+特約+ロードサービス」から成り立っていますが、ロードサービスはオマケなので実質的には7つの保険と特約が重要です。

大きな骨格が7つの保険で、細かい枝葉部分は特約をつけて調整します。

ここではその細かい調整役の特約について学びましょう。

結論:自動車保険の特約で本当に必要なおすすめは2つだけ|弁護士費用特約と対物超過修理費用特約

最初に結論を言っておきます。

いろんな特約がありますが本当に必要な特約は以下の2つだけです。

  • 弁護士費用特約
  • 対物超過修理費用特約

この2つの特約は保険会社によっては最初から自動で付いているくらい重要です。

他の特約は個人の好みで決めても大丈夫ですが、この2つだけは必ず付けてくださいね。

では、それぞれについて詳しく説明します。

弁護士費用特約|必須

読んで字の如く弁護士費用を出してくれる特約です。

自動車事故でのトラブルって結局はお金で話をつけることになるんですが、それがなかなか円満にはいかないのが厄介なところ。

うまく示談で解決してくれればいいんですが、そうでなければ裁判という事になります。

その際の弁護士費用を保険でまかなうための特約です。

どこの保険会社も掛け金は安くて年間数千円なので、万が一のために付けておいた方がお得です。(てゆーか、この特約は必須です)

ちなみに、イザという時に出る保険金はだいたいどこの保険会社も上限300万円ですが、自動車事故の裁判ではこの金額で十分なので安心してください。

 

で、ここからが重要なんですが、弁護士費用特約が本当に必要になるのはアナタの過失が0―たとえば「もらい事故」―の時なんですよ。

具体的には、誰かがアナタの車に勝手にドンってぶつかって来たケースですね。

アナタは全然悪くない、つまりアナタの過失は0なわけです。

こういう場合って、常識で考えれば相手が100%悪いわけですからスンナリと損害賠償金がもらえると思うじゃないですか?

ところが現実には何だかんだと言い訳してお金を払わない人がいるんです。

さあ、困りました。

「いやいや、保険会社に電話して間に入ってもらえばいいだけでしょ?」

そう考えたかも知れません。

ところがビックリすることに、このケース(アナタの過失が0)では保険会社はまったく動いてくれないんです。

理由は、アナタには落ち度がないので保険会社としては相手に対して保険金を支払う義務がないから無関係ということです。アナタにも過失があれば、保険会社は相手に保険金を出さなくてはいけなくなるので交渉に入って来ますが。

「相手が100%悪いんだから、そう言ってお金もらえばいいでしょ。アナタは100%正しいんだから保険会社が助ける必要もないですよね」

保険会社の言い分は正論ではあるんですが、現実には不親切ですね。

自分に悪い点がないのに助けてくれないなんて変な話ですが、そういう決まりになってるのですから仕方がありません。

こういう時には弁護士を頼んで示談交渉してもらったり、場合によっては裁判をするしかないんですが、ここで弁護士費用特約が効いて来るというわけです。

もしも特約がなければ自分は悪くもないのに自費で弁護士を雇わなくていけません。

踏んだり蹴ったりです。

弁護士費用特約を付けた方が良い真の理由はこういうことだと頭に置いておいてください。

自分が安全運転していても、相手からの「もらい事故」はどうしようもありませんからね。

おかしな話だけど、自分の過失が0の時には保険会社は動いてくれない。だから弁護士を頼む費用をまかなうために特約を付けておくべし!

対物超過修理費用特約|必須

具体例を出した方が早いですね。

たとえばアナタが相手の車にドンとぶつかってしまったとしましょう。

話を簡単にするために100%アナタが悪いとしますよ。

で、相手の車の修理代が70万円かかったとします。

普通ならアナタの入っている対物損害賠償保険から相手へ修理費70万円が出るはずなんですが、相手の車が古くて時価額が40万円しかなかったら出る金額も40万円までしか出ないんですよ。

実は保険会社が出さなくてはいけない金額は時価額までで良いという法律があるんですね。

「時価額が40万円の車に70万円もの修理費(保険金)なんか出す必要はない」と法律は言ってるわけです。

ところが相手さんはいくら法律だからと言っても、こんな理不尽なこと納得しませんよね。

当然揉めます。「修理にかかった70万円満額出せ」と。

では差額の30万円はアナタが自腹を切るしかないのか?

ここで活躍するのが対物超過修理費用特約なんです。

この特約を付けておけば差額の30万円も保険会社から出してもらえて円満解決というわけ。

ちなみに、この特約で出るお金には上限があって大体どの保険会社でも50万円ですが、おおよそ50万円の上限で現実にはまかなえているので安心してください。

 

自動車って買った瞬間から時価が下がるという市場経済の仕組みがある以上、どうしても揉め事の種になる「時価額問題」対策のために出てきた特約がコレなんです。

これまた弁護士費用特約と並んで付けておくべき特約です。

たいていは最初っから対物賠償保険に自動付帯してたりするくらい重要な特約ですが、契約の際に付帯してなければ必ず付けておいてください。

イザといいう時の頼もしい味方になってくれますから。

ちなみに気になる保険の掛け金ですが年間で数百円から1000円くらいの安いもんなので財布にも優しいですよ。

その他の自動車保険(任意保険)の特約

この項では他の特約を見ていきましょう。

ですが、全ての特約を見ていくのは不可能です。

なぜなら特約って各保険会社が独自に設定している細かいものまで含めるといっぱいあり過ぎるからです。

中には、正直言って「こんな特約って必要なのか? コレってただの商売なんじゃ・・・」って思うものもあります。

なのでここでは一応有名な特約だけを挙げます。(有名だからといってその特約が必要という事はありませんからね、念のため)

この中で自分に必要だと思うものがあれば付ければいい程度に考えてください。

基本的には上の弁護士費用特約と対物超過修理費用特約さえ付けていれば良いと思います。

では、能書きはこれくらいにしてGO!

運転者限定特約|コレは良い特約です

コレは比較的いい特約なので、アナタの家族関係によっては設定しても構いません。

この特約で運転者を限定することで保険の掛け金を節約する事ができます。

限定方法は保険会社によって微妙に違いがあるのですが、だいたい以下の3+1パターンです。(よくある3つのパターンと1つの例外的なパターン)

運転者本人限定特約

運転者を保険に加入した本人だけに限定する特約です。保険の補償範囲が1番せまいので保険料の掛け金が1番安く済みます。

 

運転者夫婦限定特約

運転者を保険に加入した本人とその配偶者に限定する特約です。上に次いで保険料が安くなります。

 

運転者家族限定特約

運転者の範囲を保険加入者とその家族にまで広げる特約です。補償範囲がかなり広くなるので保険料が1番高くなります。

ちなみにここでいう「家族」とは、加入者とその配偶者同居の親族別居している未婚の子です。

この家族の定義は自動車保険の他の項目でも頻繁に目にする事と思います。ややこしいですが覚えておきましょう。

特に「別居している未婚の子」が紛らわしいですが、いったん覚えてしまえば頭に残りますよ。

また、ややこしいことに保険会社によって微妙に違ったりもするので、補償範囲や家族の範囲を契約する都度、確認してくださいね。

 

運転者を誰にするかを自由に決めたりもできる

最後は保険会社によるんですが、家族のうちの誰か特定の人間に限定したりといった場合もありますね。

そこら辺は各保険会社の案内で確認してください。

 

運転者年齢条件特約|コレも良いですね

読んで字の如く、運転者の補償範囲に年齢制限をかける特約です。

その年齢制限のかけ方は保険会社によってマチマチなので各自で確認してください。

例としては、

21歳以上補償、26歳以上補償、30歳以上補償、35歳以上補償といった感じです。

この特約の適用範囲は、保険加入者本人配偶者同居の親族です。注意すべきは別居している未婚の子が含まれないという事です。

【重要!】勘違いしやすいのですが、適用範囲というのは年齢条件の縛りを受ける人たちということです。たとえば「30歳以上」という年齢条件特約を付けた場合、その「30歳以上」の縛りを受けるのは本人配偶者同居の親族だということです。【具体例3参照】

ややこしいので具体例を3つほど。(年齢条件特約以外は何も制限がついていないとします)

【具体例1】保険加入者がお父さん(48歳)で、運転者年齢条件特約が21歳以上。運転していたのが同居している大学生のバカ息子(20歳)で、このバカ息子が事故ってしまいました。サテ、任意保険は使えるでしょうか

(答え)使えない。バカ息子は「同居の親族」なので年齢条件特約が適用される。よって「21歳以上」でないと保険の補償が受けられない。もしも息子が21歳なら使える。

 

じゃ、お次。

【具体例2】同じく加入者がお父さん(48歳)で、運転者年齢条件特約が35歳以上。運転者が奥さん(45歳)で、事故ってしまった。サテ、任意保険は使えるか?

(答え)使える。配偶者は年齢条件特約の縛り(35歳以上)を受けるが、年齢条件をクリアしているから。だが、もしもお父さんが助平で若い女性(25歳)を奥さんにしていたらダメ。年齢35歳以上でないと使えない。

 

最後がちょっとややこしい。でも重要です。

【具体例3】お父さんが保険加入者で48歳。年齢条件特約が30歳以上。東京の大学に行ってるバカ息子(つまり別居している未婚の子。22歳)が帰省中にお父さんの車でドライブの最中に事故った。サテ、任意保険は使えるか? もちろん年齢条件特約以外は制限がついてないとします。

(答え)使える。バカ息子は「別居している未婚の子」なので年齢条件特約の適用外だから何歳だろうがオーケー。また、運転していたのが友人だったとしても(他人ということ)、特約の適用範囲外なので年齢関係なく保険が使える。

 

他車運転危険補償特約|あった方が良い

他人の車を運転している時に事故を起こしてしまった場合に、自分の保険を使えるようにする特約です。

どういう意味かというと、アナタが友人の車を借りて運転していた場合の事故で友人の保険を使うのって申し訳ないでしょう?

そういう時に、自分の保険を使えるようにしておくための特約です。

そこまで神経質に考える必要はありませんが、他人の車を運転する回数が多い人は付けておいても良い特約かなと思います。

個人賠償責任特約|心配性の人向け

自動車事故以外でのトラブルで他人にケガをさせたり、物を壊してしまった時に払う損害賠償金を出してくれる特約です。

自動車に乗っていない日常生活でのことなので、個人的には自動車保険で特約を付けるのはイマイチ乗り気がしないですね。

でも、この特約は悪いというほどのものでもありませんので、心配性の人は付けても良いかも知れませんね。

ちなみに、この特約を使ったとしても等級は下がりませんので御安心を。

盗難代車費用補償特約|要らない

車が盗難に遭った時に代車費用を出してくれる特約です。

これは珍しい特約ですね。ここまで心配性な人っているのかな?

私は要らないと思いますが、お金に余裕があって盗難が気になるという方はどうぞ。

ちなみに特約内容な保険会社によってまちまちですが、一般的には以下のような感じです。

「盗難届を警察に出してから3日後くらいから1日につき3000円出る。面倒を見てくれるのは上限30日」

細かい数字や条件等は契約の際に再チェックしてくださいね。

身の回り品特約|要らない

車内に置いてあった品物が、盗難や事故で無くなったり破損した場合に補償してくれます。

※しかし、その品物が「現金、有価証券、預貯金証書、貴金属、宝石etcといった場合は補償されない」といった細かい規定があるので、契約の際に各保険会社に問い合わせ要ですね。

個人的には、車の中に大事なモノを置かなければ良いだけだと思うのですが。

ファミリー傷害特約|要らない

自動車事故ではなく、日常生活でケガをした際に保険金が出る特約です。

たとえば、アナタの奥さんが庭で転んでケガをしたとか、お子さんが階段ですべってケガをしたとかです。

あり得ないではないですが、そこまで保険をつけるものかなあと思いますね。

そもそもやってる保険会社も少ないかったと思いますよ。

ま、ご自由に。

対物臨時費用特約|要らない

これは対物賠償保険に準じる特約です。

名前は重要っぽいですが、全然重要じゃありません。

具体的には、事故の相手方への見舞いに持って行くお菓子とかお花や交通費といった細々した費用をまかなうための特約です。

金額も小さいのばかりです。

お好きなように。

ファミリーバイク特約|バイクに乗るなら付けてもいい

文字通りなんですが、家族に原付バイク(125㏄以下)に乗る人がいるなら付けても良い特約です。

別途バイク保険に入ってもいいのですが、自動車保険(任意保険)の特約で加入した方が安くなりというお得な点があります。

バイクに乗るならば付けてもいい特約です。

その他の特約たち|全部紹介してたらキリが無いです

対歩行者等事故傷害補償保険特約

医療保険金特約

形成手術費用補償特約

事故付随費用補償特約・・・etc

全部挙げていったらキリがありませんので、ここら辺に留めておきます。

 

基本的には弁護士費用特約と対物超過修理費用特約の2つだけで十分だと思います。

後は、各自の財布や個人の事情(バイクに乗るとか)を考えて決めてくださいね。

くれぐれも特約を付け過ぎて損しないように注意ですよ!

自動車保険の特約を使ったら等級が下がったり保険料が上がるか?

安心してください。特約をいくら使っても等級は下がりません。

等級が下がらないので、もちろん保険料も上がりません。

まとめ

お疲れさまでした。

特約っていろいろあり過ぎて、利用者からしたらどれが必要でどれが要らないのかが分かりにくいんですよね。

これは各保険会社の商売が行き過ぎた結果と言えるかも知れません。

細かいサービスを提供しさえすればお客が喜ぶだろうと考えたのでしょうが、現実には混乱を招いただけでした。

繰り返しになりますが、結局は弁護士費用特約対物超過修理費用特約の2つさえシッカリと付けていれば先ずは大丈夫ですから、くれぐれもセールストークに乗せられないようにしてください。

もしも契約した後に「やっぱり***特約も要るから付けたいなあ」と思えば、後から追加することもできるのですから、最初からアレコレ多くの特約に入ることもありません。

自分の大切なお金を払うのですから、慎重に決めましょう。

では、ここら辺で終わりに致します。

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