自動車保険のノンフリート等級とは|事故有等級と無事故等級の引継ぎや割引率など

 

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自動車保険でよく聞く「ノンフリート等級」という言葉。

わかってしまえば簡単なんですが、わからないままだと保険会社のホームページや契約書を見てもイマイチ内容が理解ができなかったりして困ります。

骨格となる7つの保険や特約に比べたら それほど重要とは思えないノンフリート等級という言葉ですが、喉に引っ掛かった魚の小骨みたいな気持ち悪さがあります。

(※実は保険や特約と同じくらい重要な知識です。特に保険会社に支払う保険料を理解するには必須の知識です)

ここでは腹をくくって、ノンフリート等級について学んでいきましょうか。

そうすればスッキリしますからね!

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ノンフリート等級とは|加入者のランク分け制度

ノンフリート等級というのは自動車保険の制度の一種で、良い加入者と悪い加入者を等級で分ける制度なんです。

ノンフリート等級制度があてはまるのは、車両の所有がを9台以下の人が対象です。

早い話が個人が対象ってことですね。

10台以上の車両を所有しているとなると普通は法人でしょう。その場合はフリート等級制度が適用になります。

ちなみに、ノンフリートのフリートっていうのは「集団・船団」とか言う意味で、大多数の集まりを意味します。

それに否定の接頭語「ノン」がついてノンフリート、つまり「大多数の集団ではない」という意味なんでしょうね。

 

話を元に戻しますと、加入者の良い・悪いというのは保険会社から見ての基準であり、別に人柄とか経済状態とかじゃないですよ、念のため。

 

良い加入者とは安全運転の優良ドライバーのことで、悪い加入者とは事故を起こしやすいドライバーのことです。

なぜなら、事故を起こす人は保険金を出さなくてはいけない可能性が大きいから保険会社からするとあまり良い加入者とは言えないわけです。

で、良い加入者と悪い加入者を1等級から20等級までにランク分けして、それぞれのランクに応じて保険料を安くしたり高くしたりしているってわけです。

間違いやすいので言っておきますが、1等級が最ランクで20等級が最ランクです。

なんだか逆のような気がしますが、自動車業界ではそうなってます。

なので、事故ばかりやらかしてる人は1等級に下げられて高めの保険料を払わされますし、逆に優良者は20等級に上げてもらって安い保険料にしてもらえます。

このシステムによって保険加入者間の保険料負担の公平性が保たれるというわけです

なかなか合理的なシステムですね。

 

ちなみに、自分の等級がいくつなのかを調べるには保険の契約した時にもらった保険証書や更新案内に書いてあります。

もしなんなら保険会社に電話やメールで聞けば教えてくれますよ。

 

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ノンフリート等級の割引率

以下に2017年の平均的なノンフリート等級の保険料の割引率を表で挙げておきます。(単位は%で、-は割率、+は割率。無事故と事故有については後述します)

等級 事故 事故
20 -63 -44
19 -55 -42
18 -54 -40
17 -53 -38
16 -52 -36
15 -51 -33
14 -50 -31
13 -49 -29
12 -48 -27
11 -47 -25
10 -45 -23
9 -43 -22
8 -40 -21
7 -30 -20
6 -19
5 -13
4 -2
3 +12
2 +28
1 +64

(表の見方)

保険料には基準保険料というのがあって、その金額を元にして加入者のランク(等級)に応じて割り引いたり・割り増したりします。

話を簡単にするために等級は無事故として考えると、たとえば基本保険料が10万円だとして、その人が20等級なら63%の割引がされて実際に払う保険料は3万7千円になります。

でもその人が1等級だと逆に64%の割増になって払う保険料は16万4千円になるという具合です。

 

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最初の等級はどこからか? また等級はどうやってアップダウンするのか?

保険に加入したら最初は6等級からのスタートします。で、1年間無事故であれば翌年からは1等級アップします。(厳密には保険を使わなければ)

逆に事故を起こして保険を使ったら等級は翌年ダウンします。

ダウンはたいてい3等級下がるんですが、例外的に1等級ダウンとかノーカウント(等級ダウンしない)ケースもあります。

3等級ダウンのケース

先ずほとんどの事故は3等級ダウンを覚悟してください。

具体的には車どうしの衝突事故、人身事故、自分の運転ミスでガードレールなどにぶつかった事故などは全部3等級下がります。

1等級ダウンのケース

これは本人に過失が無い場合などです。具体的には車両盗難、台風・洪水・などの自然災害ですね。

ノーカウントのケース

これは保険を利用しても等級が下がらないケースです。人身傷害保険や搭乗者傷害保険のみ請求する場合、代車特約や弁護士費用特約やファミリーバイク特約などが該当します。

 

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等級の引継ぎの注意点|更新期限や保険会社変更や家族間の引継ぎ

等級の引継ぎには保険契約の更新保険会社を変える際や家族間での引継ぎで注意が要ります。

最重要|更新による引継ぎは保険期間満了日の翌日から7日以内

普通はこういうことはないと思いますが、うっかり保険契約の更新手続きを忘れてしまったら、また新規で加入しなければならず6等級からのスタートになります。

長い年月をかけて20等級になった人でも更新手続きを忘れてしまうと、それまでの安全運転で積み上げた等級がパーになってしまいます。

もったいない話です。

 

では、その更新手続きは厳密にはいつまでにすればいいのか?

契約期間満了日の翌日から数えて7日以内です。

それまでに更新すれば大丈夫です。ただし、1日でも過ぎたら完全アウトですからね。

くれぐれも契約期間満了日の翌日から数えて7日以内には更新手続きを済ませてください。

(大事なことなので2回言いました)

※念のために、具体例を挙げておきます。

【具体例】保険契約の満了日が12月10日であれば、その翌日である11日から数えて7日目にあたる12月17日までが更新有効期間です。

 

普通は満了日の前に更新するものですけどね。

契約期間満了日のだいたい1ヶ月前になると保険会社から更新手続きの案内ハガキなんかが届くと思いますよ。

ちなみに、この期間満了時って保険会社を変更するチャンスでもあるんですが、そのことは次の項目で。

 

【重要な警告】3等級という低い等級の人が、ワザと更新をせずに新規で契約すれば6等級からのスタートができると考えるかも知れませんが、そういうのは認められません。過去13カ月間で1等級から5等級の人が上記のような「裏技」を使っても6等級にはならず、元の3等級や事故有等級を引継ぐことになります。

 

まあ重要|保険会社の変更による引継ぎは期間満了時がお得

1年間無事故なら翌年には等級が1つ上がるといいましたが、それは1つの保険会社で1年間という意味です。

つまり、ある保険会社で契約した半年後に別の保険会社へ移ってしまったら、そこから新たに1年間無事故でないと等級アップしませんよってことです。移る前の保険会社での半年間の無事故経歴はムダになるんですね。

なので保険会社を変更するのは保険契約の期間満了時にするのがいいです。それなら満了と同時に等級がアップしますからね。

また、詳細は省きますが契約途中での保険会社変更っていろいろとややこしい手続きがあって面倒なんですよ。(実際の手続きは保険会社がやってくれる)

だから、よほどの事でもない限りは期間満了まで待つ方が良いです。

 

【重要な警告】3等級という低い等級の人が、保険会社を変えて新たな保険会社には「以前の保険会社では20等級でしたから20等級で引継ぎしてください」とかやってもムダです。保険会社どうしで加入者の等級や事故歴などのデータは共有しているのでウソをついてもばれます。絶対に虚偽の申告はしないように。

 

家族間での引継ぎ|ちょっとややこしい

等級の引継ぎは家族間でもできます。

ただ、家族間の等級引継ぎはちょっとややこしいです。

まず、家族間の引継ぎとは何なのか?

たとえば子供が免許を取って車に乗るようになった場合、保険に入りますよね。

ところが20歳くらいの免許取りたての子供が新規で保険に入ると6等級からスタートとなって、めっちゃ保険料が高いんです。

こういう場合、お父さん(安全運転で20等級)の等級を子供にあげることができるんです。

つまり子供は最初から20等級で保険加入することができて安く済みます。

お父さんは新規で保険加入して再び6等級からスタートするわけですが、実は20等級まで行った安全優良ドライバーであるお父さんは、6等級とは言ってもかなり安い保険料になるというカラクリなんです。

子供はお父さんから20等級をもらうことで、若さや免許初心者というマイナス条件をカバーして保険料を安くでき、お父さんは新規の6等級ですが長年の安全運転や年齢の有利さで保険料を安くできるということです。

ややこしいですが、わかってもらえたでしょうか?

等級の引継ぎができる範囲(相手)

保険加入者本人の配偶者、ならびにその同居の親族です。

他の似た条件で「別居の未婚の子」というのがあったと思いますが、ここでは別居してる人はダメです。あくまで同居している人でないといけません。

 

ちなみに親族の定義は「6親等内の血族と3親等内の姻族」です。

親族や親等などの詳しい解説は以下の記事へどうぞ

「親族とは6親等内の血族と3親等内の姻族」の意味を解説

もしもわからなければ、電話で保険会社のオペレーターのお姉さんに聴くことです。

文字で読むよりも言葉で説明してもらう方が抜群にわかりやすいですから。

もしくは法律の本で「親族法」っていうのがありますから、それを図書館で借りて読んでみてください。

 

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事故有等級と無事故等級

上で説明しましたように事故を起こして保険を使ったら普通は3等級ダウンします。

仮に18等級の人が事故って保険を使ったら翌年度からは3等級ダウンして15等級になりますよね。

その年からは保険を使った制裁処置として3等級下の15等級の割引率になるわけですが、ここでちょっと問題があるんですよ。

同じ15等級の人とは言っても無事故の人も居るわけですよね。つまり、前年までは14等級だった人が無事故で1等級アップして15等級になった人です。

そういう無事故の優良者と事故を起こして18等級から転落してきた事故経験者を同じ15等級だからと言って同等に扱うのはおかしいだろうということで「無事故と事故有」の2種類の割引率が設定されているんです。

 

ここでちょっとお手数ですが、上の表を見てください。

同じ15等級でも無事故では-51%(51%の割引率)ですが、事故有だと-33%(33%の割引率)です。

無事故の方が約20%近くも割引率がお得です。

こうやって無事故者と事故有者の公平性を図っているわけです。

ちなみに1等級から6等級では差はありません。

 

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いったん事故有等級になったら、何年我慢すれば元の無事故等級に戻るのか

では、いったん事故を起こして(厳密には保険を使って)等級ダウンした人は永遠に割引率が少ない事故有等級あつかいでしょうか?

いいえ、一定年数じっと我慢していれば再び無事故等級に戻れます。

具体的には以下の通りのルールがあります。

ちょっとややこしいですが、この機にマスターしてしまいましょう。

3等級ダウンなら3年、1等級ダウンなら1年の我慢

基本的には等級のダウン数の年数を事故有等級としてあつかわれます。

(以下の事例は2017年度以降、法改正がないとした場合のことです)

◎たとえば、3等級ダウンの事故を起こしたら翌年から数えて3年間は事故有等級あつかいです。

で、4年目からは元の無事故等級に戻ります。

(具体例)仮の話としてですが、2017年に3等級ダウンの事故をやったら、翌年の2018年、2019年、2020年の3年間が事故有等級で、晴れて2021年からは元の無事故等級に戻ります。

 

◎同じく1等級ダウンの人は翌年の1年間だけ事故有等級あつかいで、2年目には元の無事故等級に戻ります。

(具体例)2017年に1等級ダウンの事故をやったら、翌年の2018年は事故有等級あつかいですが、次の2019年からは無事故等級に戻ります。

 

事故有等級の期間中にまた事故ったら?→6年を限度に期間延長

こんどはちょっと複雑です。

もしも事故有等級の期間内に、再び事故を起こしたらどうなるか?

6年を限度にして期間延長されます。

 

◎先ずは単純加算のケース

(具体例)2017年に3等級ダウンの事故をやって、更に2019年にも1等級ダウンの事故をやったら・・・2018年、2019年、2020年、2021年の4年間が事故有等級で、2022年から無事故等級に戻ります。

 

◎次は「6年の限度」のケース

(具体例)2017年に3等級ダウンの事故をやって、更に2019年にも1等級に事故をやって、更に2021年にも3等級の事故をやったら・・・2018年から2023年までの6年間が事故有等級で、2024年からは無事故等級に戻ります。

本来なら2018年から数えて2024年までの7年間が事故有等級期間になるはずですが、「6年を限度」というルールがあるので2023年までの6年間で済むんです。

実はこの「6年の限度」というのは救済ルールだったんですね。

でも、現実には事故ばかり起こす人は保険会社から加入を断られることもありますよ。

なので、安全運転を心がけましょう。(と、キレイごとを言いましたが、実際は自分のためです)

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